HOME > インタビューアーカイブ > インタビュー:秋山佳胤さん02

〜ホリスティック医療 ホメオパシーを学ぶ〜

スピリチュアリティの扉

  • 弁護士になってから、6年間程はスピリチュアルな扉というのは塞がれていました。3次元的な地に足をつけた学びをするというプロセスだったと感じています。前述のとおり、東洋医学にも興味があり、鍼灸の学校のパンフレットを取り寄せたりしましたが、願書を出すまでには至りませんでした。
  •  あるとき、ホメオパシーの勉強会が自宅の近くであるというので、行ってみることにしました。その話が、とてもホリスティックで、東洋医学の考え方そのもので、これだ、と思ってすぐに専門学校への入学を決意しました。当時、日本で資格がない以上、イギリスの資格で担保するというのも常識的な思考だなというのもあって、その学校にしました。
  •  熱心にホメオパシーの勉強もしはじめ、1年時にロンドン研修に参加しました。研修もよかったのですが、研修後2日間延泊して、グラストンベリー(イギリス南西部サマーセット州)というところに行ったんです。当時は、スピリチュアルなことなど全然知りませんから、そこがどういうところかも知らなかったんですが、研修の教室で後ろに座っている人が、「延泊してグラストンベリーに行かない?」と話しているのを耳にして、何かとても気になったんですよね。しかも、私の都合だけでは変更できない仕事が、滅多にないことにキャンセルになりまして、予定が空いたのです。それで4人で行くことになりました。
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  •  グラストンベリーに行く途中にある、エイブベリーのストーンサークルに寄ったときのことです。そのうちのひとつの石がパルスを発信していて、思わず振り返ってしまいました。
  •  すると、エネルギー療法などもやっている整体師の友人が、「あきさん、あの石が呼んでいますよ」と言うんです。私もそれは感じたので、近づいて行くと、どんどんパルスを強く感じるようになって、あと1メートルくらいの距離になったとき、バーンとエネルギーが私の体に入って、石が静かになったんです。そのときの感覚というのは、言葉で表現するのは難しいのですが、あえて表現するのであれば、とにかく有り難いの一言。ただ涙が出てくる、感謝の気持ちで満たされたんです。この石は何万年も待っていてくれたと。それが、不思議体験のスタートでした。スピリチュアルな扉が開いたようで、たくさんのシンクロニシティがありました。
  •  一時期、スピリチュアルな本も読みあさりましたが、書いてあることはみな同じだと気づきました。
  • 写真:キリストが訪れたといわれる丘、グラストンベリー・トール(撮影:Yoshitane Akiyama)

プラーナで生きるという選択

  • 2006年ジャスムヒーンさん(「神々の食べ物」などの著者であり、プラーナの栄養研究者)が来日して行うプログラムがあるというのを聞きました。それは、食べなくてもプラーナだけで生きられるということの、科学的な説明とエネルギー調整なども行うというプログラムでした。
  •  でも、食べないで生きられるなんて、そんなバカな話はないな、と当然思っていました。ただ、ジャスムヒーンさんの写真を見たときに、何と優しそうな人だろう、単純に会ってみたいなと思ったので参加することにしました。
  •  すると、ワークショップの前日からおなかを壊して、ものが食べられず、ワークショップ中も水分しか摂っていなかったんですが、彼女が放つ愛のエネルギーで何だか元気なんですね。それで結局、そのまま7日間の断食をしてしまいました。8日目には、以前から約束していた会食があり、お断りするのも何なんで、フレンチのフルコースを頂いたのですが、何の負担もなく食べられてしまいました。それも不思議なんですが。
  •  彼女のワークショップを受けて、彼女が嘘をついているようには見えないし、そういうことができると体現しているのですから、ある意味、パラダイムシフトというか、そうか、食べなきゃ死ぬというのは単なる固定観念だったんだな、と思ったんです。考えてみれば、仙人は霞をとって食べるとか昔からいわれてますよね。そんなわけで、徐々に食べ物を減らして、体が変化していきました。
  •  2008年にジャスムヒーンさんが再度来日されたときに、再び参加しましたが、その際には余裕がありました。その後は、そこで会った仲間たちと、ボランティアでジャスムヒーンさんの日本語サイトを立ち上げることになり、メーリングリストでのやりとりも800通にのぼります。

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写真:2008年、ワークショップのために来日したジャスムヒーンさんと。

━━━秋山さんは、現在食べ物を食べていらっしゃらないのですか?この記事を読んでいる方で、’食物を摂らずにプラーナで生きる’ということについて、よくわからない方もいると思うので、そのあたりも含めておしえていただけますか?

  • そうですね。ジャスムヒーンさんのワークショップの中では、自分のエネルギーが食べ物から何パーセント、それ以外のプラーナ、生命エネルギーから何パーセント得ているかということを自分の体に聞くというワークをします。
  •  2008年3月に私がそれをやったとき、当時で100%プラーナだったんです。その前から、玄米菜食にはじまり、お肉は食べなくなって、ライトダイエットをしていったわけですが。
  •  極真空手をやっていた頃は、筋肉の鎧をつけなければと毎食、肉か魚を食べていました。体重は今よりプラス20kgほどでした。それが、ホメオパシーの学校に入り、アーニカというレメディを摂っているうちに、それまで何年間も毎朝、山に走りに行ったり、腹筋1000回、腕立て250回とかやっていたのが、もういいやと思うようになっていったんです。それに、食事が玄米菜食になると、心も穏やかになっていくんですよね。肉を食べているとやっぱりどう猛ですよ。それで、道場にも行かなくなりました。
  •  最後は、フルーツ中心の食事になり、食べ物を頂く際には、喜びと楽しみのためだけに頂いているという意識でしたが、2008年に体に聞いたときは、水分を含めて100%プラーナという結果になりました。
  •  2010年に計ったときは、100%オーバーという結果で、いまは食べ物を食べなくても、水を飲まなくても、全く平気です。逆に、食べない方が体が楽なんですよ。消化、排泄にエネルギーがいりませんから。
  •  なので今は、食べる、食べない、にはまったくこだわっていなくて。一時期は食べないことにこだわっていたんですよ。会食があっても、私は要りませんからとか言って、食べないことを宣言したりして。説明も大変ですし、場合によっては、場がしらけるときもありますから、それもどうかなと思って。ですから、食べる、食べないにこだわらないようになっていきました。また、食べても平気にもなって。食べない方が楽ですが、食べても負担をあまり感じなくなっていきました。普段は、例えば今日も朝ご飯も昼ご飯も食べていませんし、おそらく夕ご飯も食べません。でも、こどもの誕生日会とかは一緒に食べるんです。あとは、会食に呼ばれたりするときも、少しいただいたりします。義務で、食事や水を摂らなきゃ、というのはないです。ジャスムヒーンさんもよく言うことですが、選択の自由を得ているのです。

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写真:現在より体重はプラス20KGだった極真空手時代。

━━━素晴らしいですね。人類が食に対して持っている固定観念というものは、ものすごく大きいですよね。ジャスムヒーンさんの著書にも、‘人は何かに飢えている’とあり、食についての固定観念を手放すというのは、あらゆる'飢え’を手放すことにも繋がるように思いますが、秋山さんにとって、そのことはどういうものだったのでしょうか?

  • 非常に魅力的なプロセスでもあるんです。それは、経験した本人がそのギフトを一番実感できるわけですけど、それは本当に解放される、ということなんです。食べ物を食べなければ生きていけない、というのは、ある意味、常に死の恐怖を突きつけられているわけです。

━━━そうですね。一般的には、人は食べるために働かなくてはいけないとか、何の栄養素をどのくらい摂取しなければ生きられないということを信じて生きていますよね。

  • 一時期は急激に痩せたので、心配されたりもしましたが、自分にとって、この肉体では、今が生まれてから一番元気で、疲れも覚えないし、睡眠もいらなければ、食べ物もいらない、こんな自由なことはないです。
  •  メリットということで言いますと、ひとつには、時間が増えますよね。食べる時間も食休みもいらないですから。また食事をつくったり、用意したりする時間がいらない。トイレの回数も減ります。睡眠時間も少なくて済む。消化、排泄って実はすごくエネルギーを使っているんですね。というのは、食べ物を食べて消化するというのは、ただ分子を細かくして、糖やアミノ酸にして吸収しているだけではなく、質的な変換があるんです。食べ物というのは異物なわけです。で、それを自分の血となり、肉となりにする、要は自分にするわけです。つまり、非自己を自己にするという免疫的な過程なんです。そこには、エネルギー的に大きな変換があるんです。食べないということはそれがないので、睡眠をとらなくてもいい。そして、何よりも愛のエネルギーで体を維持するということなんです。
  •  科学的な説明はジャスムヒーンさんが色々やってくれていますが、簡単に言えば、波動の共鳴の原理なわけです。こちらの意識のチューニングを、愛の根源の周波数に合わせると、その愛のエネルギーがどんどん入ってくるようになるんです。万物を形づくっているのは、愛のエネルギーですが、食べ物を食べているということは、成分をとっているのではなく、生命エネルギーをいただいているんですね。物質的な見方をすれば、成分を摂るという見方もあるので否定はしませんが。
  •  「いただきます」というのは命をいただきます、という意味なのです。ですから、手を合わせるのですね。昔の人はそれをわかっているので、言葉に表れていました。
  •  生命エネルギーとか、東洋医学では気、ホメオパシーではバイタルフォースと呼ばれるもの、みんな同じなんです。食べ物なしで生きる、プラーナで生きるというのは、それを太陽から直接得たり、地球から得たりするのです。周波数が荒くなると物質化してきますが、元をただせば愛の根源のエネルギーでできています。プラーナで肉体を維持することを意図するのであれば、自ら愛の放射をするのが助けになるでしょう。「愛する」という主体的な行為をすることは、「愛される」という受け身的な状態よりも、遙かに幸せなものです。プラーナで生きるということは、この愛の根源のエネルギーとともにあることを実感していることでもありますので、とても幸せを感じることができるのです。

それはあなたの自由を広げるものか?

  • ジャスムヒーンさんがセントジャーメインから受け取ったというとてもいいアドバイスを教えてくれたことがあります。いま、世の中は情報が溢れています。人からアドバイスを受けた際に、そのアドバイスが、あなたの自由を広げるものか、あるいはあなたの自由を狭めるものか、考えるわけです。もし、そのアドバイスが自由を広げるものであれば、受け入れればいいでしょう。でも自由を制限するものであれば、受け入れる必要はありません、というものでした。私はこれが気に入っていて、講演会のはじめに紹介します。私のアドバイスを無批判に信じてしまうことがないよう注意を促すわけです。私はその方それぞれの自由意思というのを大事にしています。肉食はだめだ、玄米菜食でなければだめだ、添加物はだめだ、と言われたら、非常に窮屈なわけですよ。そうしたら、コンビニのおにぎりは食べられなくなります。添加物だらけです。でも、コンビニのおにぎりは便利なものですよね。そのおにぎりが手元に来るまでには、土地や太陽の恵み、育ててくれる農家の人の力、流通に関わる人の力、すべてそのおかげがあってのことです。そのことに感謝していただくときには、何の毒素も悪さをしないわけです。ですから、意識のエネルギーというのは非常に大きいのです。