HOME > インタビューアーカイブ > インタビュー:サビーナ・ペティット

sabina_photo.gif

Sabina Pettitt
「エッセンスをつくるということは
 単にエッセンスをつくる、ということ以上のものなのです
2010.10.12update|インタビュー

本マガジンの「特集:フラワーエッセンス」内でもご紹介しています「パシフィック・エッセンス」創始者であり、「エネジー・メディスン」の著者でもあるサビーナ・ペティットさん。ワークショップ開催のため、来日中のサビーナさんに、エッセンス誕生についてのお話をたっぷりとお伺いしました。

インタビュア/撮影: マヤカ

━━━サビーナさんがエッセンスをつくろうとしたきっかけをおしえてください。

  • カナダ南西部にあるバンクーバー島に引越しをしたことをきっかけに、キャンプを頻繁にするようになりました。そして、「この植物にはどんな癒しの力が宿っているのだろうね」などと探索しながら屋外で過ごす時間を多く持つようになっていきました。1980年代初めのその頃、バッチレメディについてはすでに知っていましたが、それ以外のエッセンスはその当時はありませんでした。ですから、バンクーバー島で生息する花のエッセンスをつくりたかったのです。花に呼ばれたとも言えるかもしれませんね。

━━━サビーナさんはシーエッセンスを初めて開発した方として知られていますが、何をきっかけにつくろうと思われたのですか?

  • つくろうと計画してつくったのではありませんでした。ここでも、週末にキャンプをして過ごしていたときのことです。フラワーエッセンスづくりを終えて、家に帰る途中、ある海岸に立ち寄ったところ、浜辺にたくさんのサンドダラー(ウニの仲間)がいるのを見つけました。私と夫のマイケルは同時に、このサンドダラーのエッセンスをつくるべきだというメッセージを受け取ったのです。聴いた、というか、知ったというか。そして、そのエッセンスは、当時珍しいガンを患っていた、ある友人のためのものだと。私たちは顔を見合わせ、このシーエッセンスをつくらなきゃ、と言い、つくり方も見つけ出しました。私たちは、つくったサンドダラーのエッセンスを、メッセージと一緒にその友人に届けました。25年経った今も、彼女にガンの再発はありません。それは驚くべき結果でした。
  •  私は海が大好きでしたので、海には探求すべきそのほかのエネルギーがあるはずだと思いました。その頃、私は指圧の学校での勉強を終え、中医学も学び始めていたのですが、バンクーバー島でつくった最初の12種類のシーエッセンスのそれぞれが、中医学の12の経絡に対応していたことが分かり、これはパワフルに違いないと思いました。その後、1985年には、クジラやイルカ、カメなどの大きな海の生物についてもリサーチをはじめました。ハワイ島に行って、イルカと泳いだり。それはとても楽しい体験でした。

━━━エッセンスをつくりはじめる前に、すでにつくり方の知識などをお持ちだったのですか

  • いいえ、ありませんでした。1970年代後半から1980年代前半頃は、バッチレメディについての本が2冊ほど出版されていただけでした。ですから、バッチ博士がどのようにフラワーエッセンスをつくったかは知っていましたが、そのほかのエッセンスのつくり方については知りませんでした。花を摘んで、水に浸し、水がその花のバイブレーションを転写するのだという知識だけです。

━━━それでは、バッチ博士のつくり方とどのように異なる方法でつくられたのですか?

  • そうですね、一般的な花のエッセンスをつくるときは、同じように花を水に浮かべ、水にその波動を転写させ、アルコールを加えて保存します。シーエッセンスをつくるときは、すこし異なります。海の生物や海の植物を傷つけるようなことはしません。ですから、時には海に入って泳いで、海水を採取しなければならないこともあります。保存方法も少し違って、ほとんどの場合、アルコールの割合が高くなっています。 
  •  水というものは記憶を保存する性質があると、私は理解しています。ですから、純度の高い水と、外部からの影響を受けていない植物、汚染などがされていない純粋な植物があれば、質のいいエッセンスがつくれると言えるでしょう。しかし、エッセンスをつくということは、’単にエッセンスをつくる’ということ以上のものなのです。エッセンスをつくった後、それは何のためのエッセンスなのか、それをどのように使うのか、どのように理解していくか、どのように探求していくか、ということが重要な部分なのです。今週末に、東京でワークショップを行いますが、参加者はジェムエッセンスについて学び、ジェムエッセンスをつくるわけです。そのエッセンスは、何のためのエッセンスなのか、彼らはどのように学んでいくでしょうか。そのことが、一連のワークの中で、とても重要であると私は思っています。

━━━日本では「アバンダンスエッセンス」や「アバンダンスプログラム」が特に人気がありますが、サビーナさんがコンビネーションエッセンスをつくったきっかけは何だったのでしょうか?

  • abundanceProgramBox.jpg「アバンダンス・プログラム」それについては、長い話になります。フラワーエッセンスとシーエッセンスのリサーチをいろいろしていたときのことです。経絡を測定する機械を使う人たちにエッセンスを試してもらったり、寝る前にエッセンスをとり、どんな夢をみたかをおしえてくれるように生徒たちに頼んだりしていました。
  •  ある時、生徒の一人だった女性で、エイブラハムという存在とチャネリングをする人がいたのですが、エイブラハムがこのエッセンスについてどのようなことを言うか確かめてみたいと思い、彼女を訪ねました。あるチャネリングのセッションのときのこと、エイブラハムは、わたしが富のためのエッセンスをつくるだろうと言ったのです。それを聞いた私は、「とんでもない、それは私じゃないわ。まったく私っぽくないわよ」と思いました。私はエッセンスというものは、パワフルなヒーリングツールであるという確固とした思いがありましたし、エッセンスの信憑性を守ることも重要であると考えていました。ですから、富(prosperity)のエッセンス、というのは、何か違う感じがしたのです。しかしながら、そのリーディングに敬意を払う意味で、指示通りにエッセンスをつくってみました。そしてその後、5年間、棚に置きっぱなしにしていました。 
  •  中医学と鍼灸についての最終試験の勉強をしていたときのことです。同時期に、国際的なフラワーエッセンス学会の主宰もすることになっていました。私はその頃、経済的不安が少しありました。なぜなら、その学会がうまくいかなければ、私と夫は、その学会を組織した大学に対して、莫大なお金を払うことになるからです。私は試験勉強のため、経絡の名称を暗記しながら、ふと棚に目が行き、5年前に作った、マザーエッセンス(母液)に気づきました。飲んでみるといいかもしれないと思い、数滴飲んだのです。そして、その後毎日摂り続けました。
  •  フラワーエッセンスの学会は、235人もの人が集う大きなものとなりました。約20年前、1991年に開催されたフラワーエッセンスの会としては、かなり大きかったと思います。そしてそのとき、私はお金のことはまったく何も考えていませんでした。鍼灸の勉強に集中し続けていましたし、学会の開催については大学側が面倒をみていくれていましたから、たくさんの人がビクトリアに集まってくれたことに、私はただ大興奮だったのです。30人もの人が南米からやってきたのですよ。とにかく、私はとても興奮したその状況下で、経済については何も気にしていませんでした。そしてその2ヶ月後、なんと大学から高額の小切手が送られてきたのです!わたしはその学会でお金を稼いだことになったのです。その額は、エッセンスについての最初の本を出版するのに十分なものでした。それは、大きなアファメーションワークだったのです。
  •  ある友だちが、「何が起きたの?」と聞くので、「多額の小切手を受け取ったの」と答えると「どうやって?」とさらに聞いてきて、「んー、エッセンスを摂ったのよ」と答えたところ、「何のエッセンスだって!?」となって。そして彼もエッセンスを飲むことになり、健康状態と経済状況に問題のあった彼にもよい結果が出たのです。そして、私が治療していた鍼灸の患者さんたちにもあげたりしていました。1991年のクリスマスの頃です。そのエッセンスのよい結果がたくさんの人から返ってきていましたが、私はそれを売ることはせず、すべて差し上げていました。エッセンスの信頼性についてのことも、まだ頭にありましたし。
  •  でも、ある時、フラワーエッセンスにも詳しい占い師の友人が「いつからそのエッセンスを売り始めるの?」と聞いてきました。「このエッセンスの販売をするつもりはないわよ!」と私が言うと、「何で販売しないのよ?」と、友人。「それはこれがヒーリングエッセンスではないからよ」と私が答えると、彼女は「ヒーリングエッセンスではないって、どういう意味よ!人はお金の恐怖で自殺したり、人間関係や仕事、お金の欠乏によって苦悩したりしているじゃないの」と言われました。
  •  私はその後、考えてみました。物質的な富や繁栄のみのエッセンスを扱うつもりはないという感覚は前からありましたので、豊かさの(アバンダンス)・エッセンスというのはいいのではと思い、そう名付けました。
  •  そして、私たち人間が持っている、望むことを実現する能力を制限するものは何なのかと、私は考えました。それは想念、思考ですよね。想念が現実を創っているわけですから。しかしながら、わたしたちはみな、何かを思い込んでしまうようなプログラミングがなされていたりするのです。ですから、わたしは22日間のプログラムを書いたわけです。それによって、このエッセンスを販売することについての自分としての納得もいきました。これはヒーリングプロセスの一部であるという確かなメッセージも受け取りました。そして、まさにその通りのことが起きていったのです。ガンの治癒が起きたり、素晴らしい人間関係の形成、仕事やお金や精神性に関することや新たな道が切り開かれたり、驚くべき結果が起きました。'豊かさ’によってです。そして、ついにはナンバーワンのヒーリングエッセンスと言うに十分なものになっていきました(笑)。

━━━サビーナさんは中医学にも精通されていると伺いましたが、経絡とエッセンスの関わりについて、どのようにわかっていったのですか?

  • どのようにリサーチしたかということですよね?それはキネシオロジー(筋反射テスト)や電気鍼治療器を用いました。中医学というのは、とても広大な知識です。すべてを内包していると言えるほどの。エッセンスはエネルギーですから、アスピリンのような化学治療薬を摂取するのとは違うということが、私はハートで分かっていました。エッセンスは、バイブレーションなのです。では、バイブレーションは身体のどこにあるのか―それは経絡に、チャクラにあります。ですから、このようなリサーチ方法でなされるべきことが分かったのです。調査のための計画を立て、そのことを確認する方法を見つけてからは、案外簡単に調べられるようになりました。
  •  このようなリサーチは、バッチ博士もやっていなかったことです―彼は直感的に理解していたので。バッチ博士は私たちに素晴らしい贈り物をくれました。従来の医学から離れて―個人を化学的なバランスがどうであるかと見るのではなく、肉体、マインド、感情、スピリットから成る、包括的な個人として理解することができるようになったからです。このことは中医学から習ったことでもあり、私が人に教えようとしていることでもあります。何がバランスを失っているのかを知り、ヒーリングを必要としている箇所へ調和をもたらす、最適なエッセンスを見つけ出すことに使えるのです。例えば、五大元素とエッセンスの関係を色分けして示したカードも、私は作っています。ご覧のように壮大なことですが、私は生徒の理解を助けるために単純化するように努めています。火、土、金、水、木は身体の中にあり、私たちが暮らす生活の中、季節の中にもあるのです。それらは私たちの周りあらゆるところにあるのです。ですから、ここはエネルギーパターンをシフトするための完璧な場所とも言えるのです。

━━━エッセンスを選ぶときは、いつもキネシオロジーやOリングを用いた方がいいですか?他にも方法がありますか? 

  • 他の違う方法でも選ぶことができますよ。時にはペンジュラムを使うこともありますし。でも、私がよくやる方法は、シフトしたいこと、変化させたいことは何かを尋ね、そして何をシフトさせたいか、その解決したいことに関係する症状なども言ってもらいます。それによって、私はどのエッセンスがいいのかが浮かびます。私はおそらく誰よりもエッセンスについてよく知っているので。それで、選び出したエッセンスをOリングやそのほかの方法で確認していきます。
  •  そのほかに、少し違う働きをする方法としては、目標に対して働きかけるということです。さもなければ、同時にあちらこちの方向に進むからです。ある物事にあなたの注意、意図をダイレクトに注ぐということは、とてもパワフルなことです。そしてそのことにエッセンスは素晴らしいサポートをしてくれます。

━━━―エッセンスを使ったことがない人が選ぶ方法として、他に方法がありますか?

  • emCards.jpg「エナジー・メディスンカード」
  • カードの絵を見て、好きなものを選ぶという方法もとてもいいと思います。
  • また、嫌だなと思うカードも選んでみると、抵抗している何かを見つけ出して、掃き出すことができたりします。

━━━21世紀という変容の時代を支えてくれるおすすめのエッセンスはありますか

  • たくさんありますね。。そうですね、「女神エッセンス」、これは20年前につくられたものですが、最近新たなパッケージにしたところです。2012年の女神再生について唱える人もいますが、これら10人の女神は、いまとても必要とされていると思います。それから、「ハートスピリット」「フォーギビング」も大事なエッセンですね。そして「バランサー」は、天にアクセスしながら、大地にもしっかりと根を下ろし、バランスを持って生きるために、これまで以上に重要なエッセンスと言えるでしょう。

━━━近年は毎年、日本でのワークショップを開催していらっしゃいますが、日本についてどんな印象をもたれていますか?

  • 私は日本が大好きです。日本での過去生があるに違いないと思います。私が最初に習得したヒーリングの技術が指圧だったことも、偶然ではないと思います。私はかつて、政府機関で働いていましたが、そこで働いていることが好きではありませんでした。20才頃のときでしたが、朝起きるのが嫌で仕方なくなっていました。次第に、病気、ではないですが、バランスを崩しはじめました。そこで、休暇をとって、フィンドホーン(スコットランドにあるスピリチュアルコミュニティ)にリトリートに行くことにしました。フィンドホーンについての本はそれまでに読んでいました。私はドロシー・マクリーンのクラスを受講しましたが、授業内容がすでに自分でやってきていたことばかりだったため、私には退屈なものでした。
  •  その後、大橋渉という素晴らしい指圧の先生がニューヨークに指圧の学校をスタートしたと聞き、マイケルと一緒に車で5時間かけてニューヨークへ行き、週末のコースをとることにしました。終いには、自分たちの牧場を売って、1年間、指圧を学ぶためにニューヨークへ引越しました。指圧はとても素晴らしいものだと思います。大好きです。ですから、それが何であるかはっきりはわかりませんが、私は日本に強い繋がりを感じるのです。来月、京都で行われるキネシオロジーの世界大会で講演をするため、再度日本に来るのですが、京都ははじめてなので、とても楽しみにしています。まだまだ私の知らない日本がたくさんあるでしょうね(笑)。

━━━日本人の傾向として必要なエッセンスは、どれだと思われますか?

  • 以前、ある日本人女性のために、と依頼されてつくったものが、「ビーイング・トゥルー・ワース」(Being True Worth~本当の自分を生きる~)というフォーミュラだったのですが、興味深いことは、特定の日本人女性とその状況にインスパイアされてつくられたものですが、実はそれは世界中に恩恵をもたらすことになったということです。日本人の女性、女性、に限らず、多くの人を助けるものとなったのです。

━━━今後、さらに実現したいことはありますか?

  • 国際的なスクールをやりたいと思っています。エナジーメディスンのプラクティショナーになるための本質的なカリキュラムを提供するスクールです。そこで学ぶひとすべてが、チャクラや経絡についての深い理解が得られ、そして、それらのしくみについてやエッセンスがどのように働くかを他人にも説明できるような、実際的な内容のものです。
  •  今朝、とても興味深い体験をしました。数年前、エネルギー測定器機を扱うドクターに、「アバンダンス」「ハートスピリット」「バランサー」などのエッセンスのエネルギーを数種類のカテゴリーで、測定してもらったのですが、何か変化があったかどうか、再度測定をしてもらいました。すると、更なる発見があったのです。それは驚くべき結果で、エッセンスがとてもパワフルであることが再度確認されました。オール5の通知表をもらった子供のような気持ちでした!
  •  私が今後のゴールを設定するならば、それは、’私はエッセンスについての明晰なコミュニケーターでありたい’ということです。エッセンスについての真の理解を導くような。エッセンスは、ただ単に頭痛を治すものではないのです。エッセンスが、内部の不調和のエネルギーとつながり、そのバランスが正されると、そのほかすべての場所にも調和がもたらされるのです。そのことが、私に人とコミュニケーションをとりたいと思わせる理由、スクーリングを行いたい、新たな本を書きたいと思わせる理由です。エッセンスと共に行うことが、私にはこれからまだまだあります。

インタビュー後の感想:
今回、一対一でお話させていただいたということもあってか、インタビュー後は、エッセンスを摂ったかのような気づきがたくさん沸き上がりました。エッセンスに向けられたサビーナさんの情熱や治癒についての深い英知に触れ、私の中の何かが大きく反応したようです。そこで「アバンダンス・プログラム」も購入して、現在プログラム進行中です!「豊かさ」に抵抗していた古い信念を、楽しみながら手放して、新たなステージへシフトしてしまうという何とも素敵なツールだと思います。エッセンスの秘めたる可能性にますます興味津々な今日この頃です(マヤカ)。


Sabina Pettitt サビーナ・ペティット
東洋中医学のドクター、パシフィックエッセンスの創始者兼ディレクター。東洋医学の叡智をフラワーエッセンスに統合することを長く研究してきた。東洋医学とフラワーエッセンス、この2つのフィールドを融合させたパイオニアとして国際的にも認知されている。カナダ、ビクトリア市にあるスクール・オブ・エナジー・メディスンという国際スクールの創設者。


●パシフィック・エッセンス、ワークショップに関するお問い合わせ
ネイチャーワールド株式会社
電話:03-5214-4881
http://www.natureworld.co.jp/