HOME > インタビューアーカイブ > インタビュー:ジョセフ・ミナ

joseph2.jpg

Joseph Mina
「変容するには1歩目が一番大変なんです。
1歩目が出せれば、案外簡単な行動が大きなものにつながっていくから」
2010.07.12update|インタビュー

ジョセフさんは、ハワイ島から来られたヒーラーです。クォンタムアラインメントというエネルギーワークの初級・中級の講座、そして個人セッションの開催のために来日されました。今回は、特に奥様であるキャサリンさんとのタンデムセッションを行ったそうです。では、そのジョセフさんたちのワークはどんなものだったのか、お二人がヒーラーになったきっかけは何だったのか、そういったことを伺ってみました。


ジョセフさん(以下) キャサリンさん(以下)インタビュア 旭享子

━━━ジョセフさんがヒーラーになったきっかけを教えてください。

  • :私の祖母がサイキックな人でした。彼女は、正夢を見たり、紅茶占いをしているような、スピリチュアルな人だったのです。そういう家庭環境だったので、私の中にはスピリチュアルなことに対する関心というのはずっとありましたが、それをどうやって実際に生かしていくかはずっとテーマでした。たとえば、山の上に雪が積もっているというのを見ると、ただ、雪が積もっている事実だけを見るんじゃなくて、もっと深い意味をいつも考えているようなタイプだったんですね。 28歳のときに祖母が亡くなって、そのときに祖母からエネルギーを感じるような感覚をもらったような気がしました。母が私が10ヶ月くらいから働いていたので、ずっと祖母に育てられていて、おばあちゃん子だったんです。
  • そのとき、私は公認会計士をやっていました。今とは全然違ったライフスタイルだったんですね。でも、その祖母の死から40歳くらいまでからだがいろいろな意味で変わりはじめたんです。その変化というのは、良いものばかりではなくて、強いストレスを感じるようなものもあったんです。それで、カイロプラクティックとか、マッサージとかいろいろな療法やいろいろな人を渡り歩いていました。そうしているうちに、自分の内側から本物の人生を生きようという気持ちが湧いてきたんです。いくつか可能性がありましたが、その中で自分にはヒーリング能力があるということに気づいて、その道に進もうと決心しました。からだが変化し続けた12年のうち、最後の3年はもう公認会計士は辞めて、いろいろな仕事をしました。その1つには庭師もあれば、カイロプラクティクの受付をしたり。その受付の仕事では、たくさんの人と知り合うことができました。しかも、からだを癒しに来る人だから、ヒーリングを求めている人。その出会いは、自分がヒーラーになったときにつながっていきました。
  •  その後、3週間のリトリートに参加するためにハワイ島を訪れました。これが、1991年のこと。ハワイ島の滞在ではいろいろなことが起きて、自分の中にエネルギーが湧き起こってくるのを感じました。それが刺激になったんですね。夢の中で、過去生からの情報が来るようになりました。ずっと忘れていたけれども、前の過去生でやっていたことを思い出し始めたんです。時々、夜中に起き上がって、枕を相手にボディワークをやったこともあります。「もう、とっくの昔にやっていたことだ」という感覚が戻ってきたのです。祖母がサイキックだとお話しましたが、私もそれとよく似た霊能力があるということがわかりました。花が開くようにそれぞれのチャクラが開いてくるのがわかったんです。
  •  ハワイに移住してからもさまざまなことが起こって不思議な人生を歩んでいますが、その人生の不思議はまだ今も続いています。たとえて言うなら、一つの人生が終わってまた全く違う人生を歩き始めた、そういう印象です。古い人生で、今の人生に役に立っていたことは1つもないので。また新たに、まっさらからはじめた感じ。

━━━キャサリンさんにも同じ質問をしていいですか?

  • :私は大学で、心理学と絵画を学びました。20歳の時には気功のクラスもとって、気というものがからだの中を駆け巡るということを体験したのがとても面白かったです。大学卒業後、私の叔母の友人が行ってたマッサージスクールに、自分もなぜか通うことになりました。そこを1997年に卒業して、指圧やタイマッサージも勉強しましたし、ポラリティやクラニオセイクラルなども学びました。微細なエネルギーを動かしていくワークというのは、本当に面白いなというふうに思ったんですね。サンタフェにしばらく住んでいましたが、そのときにロミロミをやっている友達がいて、一緒に働いているお友達からいろんな種類のマッサージを勉強もしました。でも実際にロミロミを勉強したのは、2000年にハワイに行ったときなんですが。この13年くらいかけていろいろと学んできたことが、今、やっと1つにまとまってきたように思います。統合されてきた、そんな感じです。

kathy02.jpg

━━━現在は、おもにどんなワークをしているんですか

  • :常にいろいろなことをやっています。マッサージをする日もあるし、ジョセフとタンデムワークとして一緒に協力してやることもあるし、ボディワークもするし。占星術や家族のためのリーディングもするし、カップルのためのリーディングもする。ボイジャーと占星術を組み合わせたリーディングもよくします。

━━━ジョセフさんは、ワークショップでも個人セッションでもボイジャータロットカードを使われていますが、それを使おうと思ったきっかけはどういうことでしたか?

  • :1995年、アトランタのジョージア州でボイジャーに出会いました。最初に、このスピリチュアルジャーニーを始めたときに、何かそういうものがあればといろいろなタロットを見たんだけれども、どれも気に入らなかったんですね。でも、最初にボイジャータロットを見たときに、ボイジャーに一目ぼれ。私は、結構、目で見たものに刺激を受けるタイプなんですね。ボイジャーのように、いろいろな画が1つのカードに入っている、コラージュ風の画を見た瞬間にすごくワクワクしたんです。私がアトランタでボイジャーを教えてくれた人は、、カードの作者ジェームズから直接学んだ人で、彼からたくさん教えてもらいました。あるときから、カードを学ぶんではなくて、直感でわかるようになってきました。ボイジャーの中に重なってある情報というのが、すべてダイレクトに読み取れるようになったのです。そうなってから、改めてカードの作者から習おうと思って、ジェームズに会いにいきました。
  •  直接習ってみて、セッションするときにこのカードはいいかも知れないと思ったんですね。実際に、クライアントがカードをひくと、すごく元気になったり、自分のやらなければいけないことの意味がわかったりするので、カードを積極的に使っています。クライアントからもとても好評です。人生のその時期に、ぴったりと、今受け取らなければいけないメッセージ、しっくりくるものをくれるのがボイジャータロットだと思います。(ジョセフは占星術も個人セッションに使っているが、それは長いスパンで見ていくものだから)

━━━今、やってらっしゃるクォンタムアラインメントは、そもそもどういったワークなのでしょうか?

  • :クォンタムというのは、ご存知のとおり量子ということばなんですが、エネルギーというのは私たちが常識で知っているのと違う動き方をするということが、最近の物理学ではいわれています。一般的にいわれている規則性と外れるものがこの世界にあるのです。その意味合いが、私がやっている意外なことを起こすエネルギーワークにぴったりかなと思ってつけています。私は、エネルギーフィールドに手を当てるだけでいろいろな情報を読み取ることができますが、その後の行動はすべて直感で動いています。アラインメントということばは、失ったバランスを取り戻すという意味です。ただ今在るものの中からバランスをとるということではなく、全く違う次元から違う情報を持ってきて、それに合った新しいバランスを創り出すというのが、クォンタムアラインメントです。

━━━それは、ジョセフさんの表現するところの“すべて、オール”から持ってくるということですか?

  • :感情、メンタル、魂、オールエネルギー、すべてのところから持ってくる可能性があります。基本としては、それぞれの人が持って生まれた本当の才能を発揮できる道を創っていくというところにポイントを置いています。エネルギーを動かすにあたっては、たくさんの種類のテクニックを取り込んでいます。たとえば、エモーショナルボディマッピングというテクニックは、クォンタムアラインメントの中級の課題として行っていますが、それは、人間のからだには特定の感情が特定の場所に潜むという一つの法則があるということを発見して使い始めたテクニックです。

━━━今回のワークショップのテーマは“魂の喜ぶことをしよう”でした。その喜ぶことを見つけるコツがあったら教えていただきますか? 

  • :どんな人でも、この地球に生まれた以上は誰もが才能を持っています。それは、とてもユニークで、その人しか持ってない才能であるわけなんですね。どんな子供でも、その才能を発揮するチャンスが生きている間に必ず出てくるし、ただ発揮するだけじゃなくて、人の役に立つ、人から求められてそれをさらに磨き上げるという機会も必ず与えられます。
  •  だいたい3歳から5歳くらいまでの間に、子供たちは自分の才能を出し始めます。誰も教えなくても何かができたりする。ある子供は、パフォーマンスが好きかもしれないし、ある子供はイベントを企画することが好きかもしれない。全然違った才能を発揮するようになります。アーティストになりたい、音楽家になりたい、スポーツマンになりたい。どんな形であっても、それはユニークな才能の表現だと思います。

joseph_workshop.jpg
写真:今回来日中に行われたワークショップにて(ジョセフ撮影)

━━━―魂の喜ぶことが見つかってそのまま仕事につながれば、とても幸せなんですが、「それがなかなか仕事につながらない。これからどうしよう」という不安を持っている方もいるのではないかと思います。そのあたりのアドバイスはありますか?

  • :まず、エネルギーワークやマッサージなどをしっかり受けてください。私自身12年かかっているわけですよ。公認会計士からヒーラーになるまで。決して易しくないことは重々承知しています。
  • 本当に、たとえば、子供と一緒に絵を描くとかというような小さなステップであっても、とにかく何かを始めれば、そこからだんだん、少しずつ少しずつ広がっていきます。

━━━そのときキャッチした魂の喜びの、小さな行動からはじめる。

  • :そう。絵を描くことが喜びだとわかったら、それを自分の子供と絵を描くことから始めるんでも、それでも十分一つのステップです。
  • 実際に一歩目が一番大変なんです。一歩目が出せれば、案外簡単な行動が大きなものにつながっていくから、一歩目を出してください。実際に、自分が始めた何十年前と今とでは状況が違っていて、もっともっと今はサポートされていると思いますね。雪だるま式というけど、まさしくどんどんスピードアップして自分の人生を生きられるようになっていると思います。

━━━この記事を読んでいるウェブの読者にもシェアできるワークはありますか?

  • :とにかく自分を癒して自分を大切にすることかな。自分を大切にするということが、もし、この記事を通じて感じてもらえたら、それだけでも大きなギフトだと思います。

━━━最後にお二人の夢を聞かせてください。

  • :戦争とか争いではなくて、調和とお互いの助け合いの精神に満たされた社会ができるというのが夢です。今は、世の中の貧富の差が激しくて、大変な思いをしている人がいる一方で、とても豊かな人もいる。もう少しバランスの取れた社会になったらいいなあと思っています。お互いに自分の持っているものをシェアしあって、お互いが高めあって、喜び合えるような世の中にしたい。赤ちゃんは生まれたばかりのときは、愛しかわからないわけですよ。いつからか憎しみだったり、ケンカだったり、戦争という方向に行ってしまうけど、そうではなくて、本来もっている愛に目覚めていけたらいいと思います。赤ちゃんが一番よくわかっているかもしれませんよ。


インタビュー後の感想:
ジョセフ氏のインタビュー後、魂の喜びとエゴの見分け方について、質問を忘れたことに気がつきました。でも、すぐに、それはそれぞれが体験して見極めていくことだと分かりました。自分のしたいことをすることと、魂の喜びを生きることは違います。この違いを学ぶこと、それはそれぞれに与えられた課題なのだと思いました。(た)


Joseph Mina ジョセフ・ミナ
世界中を旅してワークショップや個人セッションを行い、人々の精神的な成長と変容を助けるヒーラー。クォンタム・アラインメントは18年を超える活動の中で生み出された彼独自のテクニックで、心と身体に働きかけ、細胞レベルでの解放をもたらす。ハワイの叡智、占星術、そして21世紀のタロットと呼ばれる VoyagerTarotを融合させ、人々をあらたな気づきへと導き、アラインメントしてくことをライフワークとしている。

奥様のキャサリンさんは大学卒業後マッサージを学び、さらにハワイでロミロミを習得。その他アフリカンダンス、カラーセラピー、そして何よりもハワイの自然からエネルギーについてたくさんのことを学んだとか。キャサリンとジョセフは、ちょうど10年一緒にヒーリングセッションを行っている。


●クォンタム・アラインメントセミナーに関するお問い合わせ
株式会社ボイジャータロットジャパン
電話:03-6761-1111
http://www.voyagertarotjapan.com/index.html